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更新日:2023年8月21日
青森市とケチケメート市は、教育、文化などの交流を積極的に推進することにより、両市の理解と友好を深めるとともに、日本とハンガリーの親善を促進するため、平成6年(1994年)8月4日に教育・文化の友好交流に関する協定を締結しました。
ケチケメート市の風景
ケチメート市は、ハンガリー中部にあるバーチ・キシュクン県の県都であり、ドナウ川、ティサ川に挟まれた大平原の中央部最大の都市です。
国内有数の果樹産地で、数十万本に及ぶアンズの林に囲まれ、これを加工した果樹蒸留酒パーリンカの名産地として知られています。農業は小麦、野菜、果実の栽培、工業は農機具製造、農産加工品、皮革製品製造が盛んです。
また、著名な作曲家コダーイ・ゾルダーン、劇作家カトナ・ヨーゼフの誕生地であり、コダーイ音楽研究所を中心に、民族音楽教育のメッカとしても知られています。レヒネル・エデンとパールトシュ・ジュラ設計の市庁舎をはじめユニークな建物やバロック様式の荘厳な教会等があり、14世紀に建てられた古い建築物が数多く残されています。
平成4年(1992年) | 青森市訪問団がマレーヴ・ハンガリー航空による青森・ブダペスト間のチャーター便でハンガリー共和国を訪問する。 |
平成5年(1993年) | 駐日ハンガリー大使館特命全権大使より、文化交流の候補地としてケチケメート市を紹介される。 |
平成5年(1993年) | 青森市長一行がケチケメート市を公式訪問する。 |
平成6年(1994年) | 「教育・文化の友好交流に関する協定」を締結する。 |
児童の絵画や版画などの作品交流、生徒の英語による文通交流、青森市立小・中学校音楽教員のケチケメート市教育大学への派遣など、教育・文化を柱とした交流を進めてきました。
平成14年度(2002年)と平成15年度(2003年)には自治体職員交流事業の一環としてケチケメート市職員を実務研修生として迎え、青森市民を対象にハンガリー理解講座などを開催しています。
また、平成16年(2004年)には友好交流協定締結10周年を迎え、10月をハンガリー月間とし、「ハンガリー映画上映会」、「ハンガリー国立歌劇団オペラ公演」などの各種記念事業を実施し、10月30日、両市長をはじめとする関係者と多数の市民が出席し記念式典を開催しました。
平成30年度(2018年)には、友好交流の一環として、青森市内の小・中学生9名をケチケメート市に派遣するとともに青森市長が公式訪問し、翌年には、ケチケメート市の中・高校生9名が青森市を訪問しました。現在は、児童・生徒による版画等の作品交流を継続実施しています。
青森市と平澤市は、教育、文化、青少年交流などの交流を通じて、相互の友好関係を更に強固なものとし、両市の発展と繁栄を図るため、平成7年(1995年)8月28日に青森市と平澤市との教育・文化等の友好交流に関する協定を締結しました。
(左)平澤市内 (右)平澤港
平澤市は、大韓民国北部のソウル特別市から南に70キロメートルに位置し、ソウル特別市を取り囲む黄海に面する京畿道にある都市です。ソウル特別市や京畿道水原(スウォン)市などの大消費地に近接し、農業、産業及び貿易分野が大きく発展しています。
肥沃な土地と豊かな水で育まれた平澤平野は、「平澤米」や「平澤梨」の産地としても有名で、特に、平澤米の品質は国内でも優秀な米として認められています。
多くの産業団地を抱え、新たな大手電機メーカーや自動車会社など先端産業の進出に伴い、雇用が増えつつあります。また、国家的なプロジェクトとして整備された平澤港は国内有数の貿易港として活用されています。さらに、平成28年(2016年)12月には高速鉄道の駅が開業し、ソウル市まで約20分で結ばれるなど、高速道路を含めた交通網の発展により、今後も大きく成長が期待される都市です。
平成6年(1994年) | 松炭市から(財)自治体国際化協会を通じて青森市と友好関係を持ちたい意志がある旨連絡が入る。 |
平成6年(1994年) | 両市が相互訪問をする。 |
平成6年(1994年) | 青森市長一行が松炭市を訪問し、交流分野を限定した「教育・文化等の友好交流に関する協定」を締結する。 |
平成7年(1995年) | 松炭市が隣接する平澤市、平澤郡と統合、名称は平澤市となる。 |
平成7年(1995年) | 青森市長一行が平澤市を公式訪問、改めて平澤市と「教育・文化等の友好交流に関する協定」を締結する。 |
青森公立大学への平澤市留学生の受入、中学生の相互派遣、児童の絵画や版画などの作品交流など、教育文化及び青少年交流を柱とした交流を進めてきました。平成27年(2015年)には、友好交流協定締結20周年を迎え、両市において記念祝賀会等の各種記念行事を行いました。
青森市と大連市は、経済、教育、文化、青少年交流を推進し、両市の友好と相互理解を深め、両国の友好関係を促進するため、平成16年(2004年)12月24日に青森市・大連市経済文化交流委員会協定を締結しました。
(左)大連市の中山広場(右)冬の大連市
大連市は、中国東北部最大の工業都市であり、また、地区最大の港湾・航空貨物運送基地です。世界160余りの都市との航路を結んでいるほか、国際定期便も36路線を有し、名実ともに中国東北地区の玄関口としての位置を占めています。
昭和60年(1985年)には省・自治区並みの独立した権限を持つ「計画単列都市」として認可され、平成15年末(2003年)には、「1つのセンター、4つの基地―東北アジアの重要な国際海運センター・造船基地・石油加工基地・装備製造基地・電子情報産業基地―」として位置付けられたほか、平成20年(2008年)には、都市開発を主とした国家プロジェクトの指定を受け、都市化計画が加速化するなど著しい発展を遂げています。
平成16年(2004年) | 東奥日報社と大連日報社の友好社締結を受け、友好交流の考え方に賛同し、市民レベルでの交流の可能性について検討を始める。 |
平成16年(2004年) | 青森市関係者一行が大連市を訪問する。 |
平成16年(2004年) | 青森市から大連市に正式に「教育・文化を主軸とした交流」を行いたい旨の親書を送る。その後、大連市側から交流を推進するにあたり両市で「経済文化交流委員会」を立ち上げ、委員会が窓口となって交流を進めるという提案を受ける。 |
平成16年(2004年) | 中国大連市にて「青森市・大連市経済文化交流委員会」設立の調印式を行う。 |
県・市代表団の相互訪問などの交流事業を行っているほか、両市の交流指定校においては、これまでの作品交流に加え、平成25年度(2013年)からは児童・生徒の相互訪問による人的交流を実施しています。また、平成26年度(2014年)には大連市との友好交流締結10周年を迎えたことから、両市において記念写真展等の各種記念行事を行いました。
青森市と新竹県は、経済、観光、文化などの交流と協力を通じて、両市の更なる発展と互いの理解と連携を深めるため、平成26年(2014年)10月17日に青森市と新竹県との友好交流に関する協定を締結しました。
新竹県は、台湾北西部に位置し、1市3鎮9郷の区域、191の村里を有する都市です(県庁所在地:竹北市)。高速道路、高速鉄道等の交通網が整備され、台北市や桃園国際空港と高速鉄道で結ばれています。
海に面した西部地区以外は三面を山に囲まれた土地で、多くが丘陵や山地であり、点在する街には豊かな自然景観と、伝統的民俗文化、建築物などが残ります。
バイオテクノロジーを利用した農業が盛んで、柿、桃、タンカン、東方美人茶、梨、干し柿、トマト、仙草などが生産されています。
また、新竹サイエンスパーク、新竹工業区等を有し、北部台湾におけるハイテク産業の一大中心地であり、近年、IT関連産業等の企業立地が進み、若年層の人口増加が進んでいます。既存産業をベースに、ハイテク、バイオ医療、文化、観光、農業の五大産業を推進し、企業誘致による国際化を進めています。
平成25年 (2013年) |
新竹県で開催された「2013台湾ランタンフェスティバル」に青森ねぶたが参加し、青森市ミッション団が新竹県を公式訪問するとともに、観光プロモーションを実施する。 |
平成25年 (2013年) |
新竹県長一行が青森市を公式訪問し、青森ねぶた祭をはじめ、市内各地を視察する。 |
平成26年 (2014年) |
新竹県で開催された「2014国際太鼓フェスティバル」青森ねぶた囃子が招聘され、囃子方とともに、青森市ミッション団を編成し、新竹県を訪問する。 この訪問に合わせ、経済、観光、文化など幅広い分野における交流と協力を通じて、さらなる発展と互いの理解と連携を深めることを定めた「友好交流に関する協定」を締結する。 |
新竹県政府からの要請で、平成25年(2013年)に「2013台湾ランタンフェスティバル」へ青森ねぶたを、平成26年(2014年)から平成29年(2017年)には「国際太鼓フェスティバル」へ青森ねぶた囃子を派遣しており、台湾における「青森」と「ねぶた祭」の知名度は大きく向上しました。
平成25年(2013年)及び平成28年(2016年)には新竹県からの訪問団が青森市長とともにねぶた祭に参加するなどし、両市の友好関係は一層深まっています。
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