ここから本文です。
更新日:2020年3月24日
青森操車場跡地は、青森市の中央部に位置し、昭和59年にその操車場としての機能を停止して以来、市街地中央部に残された約21.5haにわたる広大な遊休地となっていました。
市では、有識者からなる青森操車場跡地利用構想策定検討委員会を設置するとともに市民提案の募集や2回のフォーラムを開催するなど、幅広く市民意見を聴きながら、その利用コンセプトを検討し、平成9年11月11日に「利用構想」としてとりまとめました。
本ページでは、その「青森操車場跡地利用構想」を紹介しております。
青森操車場跡地全景
基本構想図
青森市が都市として発展してきたこれまでの100年を振り返り、21世紀の本市を象徴する地区として、求められている都市の個性、アイデンティティ(独自性)を探しながら、長期的な展望のもと、新しい都市づくり・魅力あるまちづくりを進める好機ととらえ…
…の4つの基本的視点に立ち、利用コンセプトを【緑豊かな交流拠点~あおもりセントラルパーク】…と設定しました。
このコンセプトのもと本跡地には、次に揚げるA~Cの機能に加え、補完的機能としてD1・D2を導入していくこととしています。
A 都市ゾーンのオアシスとなる緑のセントラルパーク
防災機能や景観にも配慮しつつ、既に整備されている遊歩道緑地や周辺の公園などとネットワークを図り、「青い森」の都市を象徴する"緑とオープンスペースの拠点"とする。
B 市街地全体の利便性を強化する交通結節点
東北本線で南北に分断される市街地中央部と新市街地間のアクセス(交通手段)を大幅に強化し、バスターミナルの配置、新駅設置による在来鉄道の有効活用により、市街地全体の利便性の向上を図る。また中心市街地の積極的活用を図る交通拠点とする。
C どこからでもアクセス容易な交流拠点
市街地の中央にあることや交通利便性の向上が図られることから、市内外から幅広い人々が集まり、文化活動や生涯学習などをはじめとする多様な交流が展開できる拠点としていく。
D1 健康福祉…だれもが都心生活を楽しめる安全快適ゾーン
周辺の福祉公共施設との連携を図りつつ、高齢者や障害者が雪の障害に悩まされることなく、コニュニティ(地域社会での親交)豊かで安全に安心して都市の利便性を享受でき、将来の高齢社会を先導する地区を形成する。
D2 資源循環…資源・エネルギー循環モデルゾーン
自然豊かな本市の環境を未来に引き継ぐ「環境共生型の都市」を先導する地区として、資源・エネルギーを有効に活用し環境負荷の少ない資源・エネルギー循環システムを構築する。
土地利用の基本的考え方を次のように示しました。
特に中央地区については、緑を中心とした大きな景観づくり、魅力的な交通・交流環境づくりのため、次のような方針を示しました。
八甲田山など、本市を代表するランドマーク(目印)を活かした景観づくりを行う
みどりのネットワーク
緑の交流
跡地利用の効果を最大限に発揮できるよう長期的な視点から、次の各項との連携を図っていく。
緑の空間をできるだけ大きく確保するため、青森操車場跡地を所有する県と市がその空間を分断しないよう一体的な利用に配慮する。
これから具体的に土地利用や施設の計画を行い整備を進めるに当たって、できるだけ多くの市民が参加し、共に造りあげていけるような方策を検討する。また、各施設の利用方策についても市民から意見やアイデアを集め、管理運営への市民参加も検討していく。
これらにより施設への愛着の醸成、利用意識の向上を図り、青森操車場跡地が将来にわたって市民に愛され、利用され、心のよりどころとなる"青森のシンボル"となっていくことが望まれる。
並木
豊かな住空間
「青森操車場跡地利用構想」策定後、緑豊かな交流拠点としての整備に向け、メインとなる合計12.8ヘクタールの緑の拠点部分について、東側の県所有エリアには緑の大空間をイメージした「多目的芝生広場」、西側の市所有エリアには利用形態の自由度が高い「自由運動広場」を整備し、「青い森セントラルパーク」として、平成15年4月25日から供用を開始しており、多くの市民の皆様のご利用をいただいているところです。
今後は、平成22年度末には東北新幹線新青森駅が開業することに伴い、新幹線開業効果を最大限に享受できるまちづくりの観点から、現JR東北本線が青い森鉄道に移行された際の有効活用が必要であり、通勤・通学など地域住民の利便性向上を図るため、青森操車場跡地地区に新駅及び駅前広場、アクセス道路等の整備を進めるとともに、残るエリアの利活用についても同利用構想を踏まえながら検討していくこととし、現在、関係機関等との協議・調整作業も併せて進めているところです。
問合せ
より良いウェブサイトにするために皆さんのご意見をお聞かせください。
Copyright © Aomori City All Rights Resereved.