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更新日:2014年12月17日
日本では、冬に大陸から冷たく乾いた北西の季節風が吹きます。この季節風が日本海を流れる暖流の対馬海流の上を通るときに、たっぷりと水分を吸収し、日本列島中央部の山脈にぶつかって雲を作ります。その雲が上空で冷やされて雪雲となり、日本海側に大雪を降らせるのです。
そして、雪を降らせた後の季節風は、山脈から太平洋側に乾燥した「からっ風」となって吹き抜けます。このため、冬に太平洋側では天気が良くても、風が強く寒い日となります。
雪はどうして降るの?
青森市で雪が多いのは、北西の季節風が八甲田連峰にぶつかって雪を降らせるほかに、青森県特有の地形もあると考えられています。下の図は「冬の青森県上空の強い季節風の流れ」を示したものです。季節風は地形によって曲げられ集まる場所を作り、雪を降らしながら流れていくため、五所川原市・青森市・野辺地町周辺の地域で雪が多くなると考えられています。
青森県上空の冬の季節風の流れ(参考:雪国学5号(平成16年9月)、青森市雪国学研究センター)
皆さんは、冬の空から降ってくる、雪の結晶を見たことがありますか?
降ってくる雪の結晶を顕微鏡などで観察すると、六角形やつづみ状、針のような結晶など様々な形をしています。結晶の形は、気温によって決まることがわかっており、-5℃ならば針状、-15℃で樹枝状の六角形になります。また、水蒸気の量が多いほど複雑な形になり、地上で雪の結晶を観察すると、雪ができた雲の温度や水蒸気の量など、上空の様子を教えてくれます。
このことから、雪の結晶に魅せられ、世界で始めて人工雪を作ることに成功した北海道大学の故中谷宇吉郎博士は、『雪は天から送られてきた手紙である』と言いました。
【平成12年版雪ごよみ3月より抜粋】
(用意するもの)
黒いビロードまたはラシャ紙、ルーペまたは虫めがね
外は寒いので暖かい服装で観察しましょう。気温が0℃以下のときに観察しましょう。
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