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更新日:2021年7月1日
皆様からの多大なる御支援により、目標金額100万円を達成することができました。
御寄付とともに応援メッセージも数多くいただき、誠にありがとうございました。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録に向け、縄文文化の魅力発信に取り組んで参ります。
今後とも変わらぬ御支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
■ 高田地区連合町会 髙坂 次男 会長
左からねぶた師 竹浪比呂央さん、髙坂会長、縄文の学び舎・小牧野館副館長 後藤公司さん
青森市高田地区連合町会では、古き良き青森の宝「ねぶた」を制作・運行し、「縄文の学び舎・小牧野館」をコミュニティの場として活動を続け、今年で5年目になります。
まず、『地域の人たちに小牧野遺跡を知ってもらいたい。』ということを第一に、活動してきました。
「ねぶた」制作には、子どもたちにも手伝ってもらい、毎年6月土曜日のねぶた運行でしたが、今年は7月31日(土曜日)に運行し、
〝 世界遺産登録決定おめでとう!! 〟
とお祝いしたいと考えております。
世界遺産になったということで終わりではなく、遺跡の保全、また、たくさんの方々にお越しいただくために高田地区連合町会一丸となって活動はずっと続けていきます。
これからがとても肝心なんです!
『地域と密着した小牧野遺跡』としていきたいです。
活動への強い情熱はだれにも負けません!!
■小牧野遺跡 遺跡管理員 野澤 望さん
スタッフとして、今年で4シーズン目を迎えます。
小牧野遺跡の展望所からは、青森市の街並みや陸奥湾、左に津軽半島、右に下北、天気が良ければ、真ん中に北海道松前と、すばらしい景観を望むことができます。また、特色である、縄文人が長い年月をかけて緩やかな斜面の高い方を削り取り、その土を低い方に盛土して平らにする大規模な土木工事や全国的に珍しい石組みの小牧野式配列をぜひ御覧になっていただきたいです。
世界遺産登録勧告を受けて素直にうれしいです♪
これからも頑張っていこうという力がどんどん湧いています!
子どもさんたちには、純粋な目に入ってくる遺跡のひとつひとつがとても新鮮なものとなって、子どもならではの感性で想像をかきたて、楽しく縄文を吸収してくれるように、今もこれからも変わらず、この小牧野遺跡の魅力をガイドの仕事を通じて伝えていきたいと思います。
プライベートでも、遮光器土偶なりきりセット(遮光器土偶ニット帽・メガネ)スタイルでお出かけをしています♪ 気軽に声をかけてくださいね♪
■縄文の学び舎・小牧野館 スタッフ 神 康子さん
小牧野遺跡は、本物をそのまま残された状態で見られるというのが一番の魅力です。よくイメージする世界遺産は、建物が目に見えてスゴイ!とかが多いかと思うんですけれども、埋まっている遺跡はどうしても目に見えないもので、どう皆さんに伝えていくかというのをみんなで考えながら頑張っています。
世界遺産登録勧告は、地元のみんながすごい喜んでくれたのがうれしかったです。
私個人としては、特に何か変わったことなく、今までどおりやってきたことをこれからも続けていく感じです。
「縄文」って興味がある人はすごい興味あるけれども、ない人はサラッと帰ってしまうので、どう興味を持たせるかというところに取り組みたいですね。
私も最初は興味がなかったけど、2~3年やってみるとどんどんはまってしまいました。そのきっかけは、ここで一緒に働いている人が熱いからなんですよ。館長、副館長もアツいかたでして。自分も本を読んだりしているうちにハマってしまいました♪
小学生が校外学習で来てくれて、「世界遺産になるんだよね!」と目を輝かせて言ってくれます。
子どもたちには、
『自分たちの住んでいる青森市、青森県に世界遺産ができるんだよ! すごいところに住んでいるんだよ!』
ということを伝えていきたいと思います。
争いとか、コロナとかがあったり、緊急事態宣言が出ても自分勝手な行動をしたりという世の中ですけど、縄文時代というのは、お互いがお互いのことを思いながら、助け合いながら、1万年以上続いたすごい時代なんですよね。病気した人がいたらみんなで助けるという、そういう時代。もう一度そこに戻るというわけではないですけど、『お互いがお互いを想ってみんなで頑張っていこう!』そういう縄文人の精神を持たなきゃいけないんじゃないかなと思っています。
■縄文の学び舎・小牧野館 竹中富之 館長
小牧野遺跡は、ストーンサークルを主体とする遺跡なんですけれども、トンボ、バッタなどの昆虫もいっぱいいて、陸奥湾を一望できる景観もあるなど、豊かな自然と雄大な景観を一緒に楽しんでいただける遺跡だと思います。
「崖下の荒川から2,900個の石を持って、この崖を上がり、標高145メートルのところにストーンサークルを作ったんですよ」と説明すると、みんな驚くんですよね。
世界遺産登録勧告は、新型コロナウイルスの関係で世の中が暗いムードの中、北海道・北東北の縄文遺跡群を有している市町村には非常に明るいニュースで、地元をさらに素敵な地元だなと再認識できて、本当にうれしく思います。
現在、「不特定多数のかたを集めるイベントは困難」な状況ですが、小牧野遺跡だけでなく、北海道・北東北の縄文遺跡群全体で盛り上がれるような何か、他の遺跡団体と共催する取組ができれば良いなと思います。
縄文の学び舎・小牧野館は、コンセプトとして縄文を学ぶ施設になっています。展示物は小学生向けにフリガナをふっているし、棚も低くしています。子どもたちが勉強するには良い施設だと思っています。縄文って考古学的な学問としての面もありますが、縄文ロマンといわれるような、土偶は何だったのか、遮光器土偶は宇宙人なのか、ストーンサークルは結界なのか、そういう縄文ロマンのやわらかい側面も持ちます。私たちはどちらも否定せずに、子どもたちにはワクワクしたまま、ドップリはまってほしいなと思っています。
そういう中から、地元の宝である小牧野遺跡や三内丸山遺跡を守り伝えていきたいという子どもたちが現れると非常に良いですね。
今、非常に閉塞感がある中で、現代人は悩みや生きづらさを抱えていると思います。では縄文人はどうだったか?と考えると、相当な過酷な環境で暮らしていて、定住はしているけども、狩猟、採集、漁労の3つで暮らし、1万年もの間、平和に暮らしたんです。
弥生時代になると稲作が始まって、コメを備蓄できて、富の概念が生まれた。それまでは、狩猟、採集、漁労でとらえた獲物を分け合っていたんです。
1万年も富の概念を持たずに共存していた縄文人。非常に過酷だったと思います。その縄文人に学ぶことっていっぱいあると思います。
皆さん!「縄文人の生きる力」を学びに小牧野遺跡に来ませんか♪
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