地震について学ぼう
日本は地震多発国です
日本は世界でも有数の地震多発国です。1995年には兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が発生し、多くの地域に大規模な被害をもたらしました。過去の災害を忘れず、教訓として生かすことが重要です。
地震の多くは地球の地表を覆っている複数のプレート(地殻)の運動によって起こります。日本に地震が多いのは、日本列島が複数のプレートが重なり合っている場所に位置していることが考えられます。
地震の揺れと被害想定(気象庁震度階級より)
震度0
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震度1
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震度2
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- 屋内にいる人の多くが揺れを感じる
- つり下がっている電灯などがわずかに揺れる
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震度3
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- 屋内にいるほとんどの人が揺れを感じ、棚の食器が音をたてることがある
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震度4
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- 眠っている人のほとんどが目を覚ます
- 部屋の不安定な置物が倒れる
- 歩行中の人も揺れを感じる
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震度5(弱)
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- 家具が移動し、食器や本が落ちる
- 窓ガラスが割れることもある
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震度5(強)
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- タンスなど重い家具や、外では自動販売機が倒れる
- 自動車の運転は困難
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震度6(弱)
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- 立っていることが難しい
- 壁のタイルや窓ガラスが壊れ、ドアが開かなくなる。
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震度6(強)
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- 立っていられず、はわないと動くことができない
- 戸がはずれて飛ぶこともある
- ブロック塀が崩れる
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震度7
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- 自分の意思で行動ができない
- 大きな地割れや地滑り、山崩れが発生する
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地震の心得
- テーブルなどの下にもぐり、まずは我が身の安全を図りましょう。
- すばやく火の始末をしましょう。(慌てず、さわがず、冷静に)
- 戸を開けて出口を確保しましょう。(特に中高層住宅では避難のための出口の確保が必要)
- もし火災が発生しても、天井に燃え移る前であれば初期消火できます。
- 慌てて外に飛び出さないで、落ち着いた行動をとりましょう/外へ避難するときは、瓦やガラスなどの落下物に注意しましょう
- 屋外に出たら、公園などに避難してください。このとき、狭い路地やブロック塀などの倒壊の危険性があるところには近寄らないようにしましょう。
- 山間部や海岸付近で地震を感じたら、山崩れ・がけ崩れ・津波などに注意して、安全な場所に避難してください。
- 荷物は最小限にして、徒歩で避難しましょう。
- 多数の死傷者が出た場合、医療機関などの対応が間に合わないことも考えられます。みんなで助け合って、応急救護をしましょう。
- ラジオや市区町村、自主防災組織などから正しい情報を入手し、適切な行動をとってください。
地震が発生したら
1 屋内にいるとき
【家の中の場合】
- テーブルの下に隠れ、身を守る(余裕がなければ、手近な座ぶとんやまくらなどで頭を保護する)。
- 外へ逃げるときは、瓦・ガラスなどの落下物やブロック塀の倒壊などに注意し、落ち着いた行動をとりましょう。
- 避難口を確保してください(ゆがみで戸が開かなくなる場合があります。特に団地やマンションなどの中高層住宅では逃げ道を失うことになり、大変危険です)。
- 2階にいたら、階下に降りない(1階より2階の方が安全性が高い)。
- 裸足では歩き回らないようにしましょう(ガラスの破片などでケガをすることも考えられます。必ずスリッパなどの履き物を着用してください)。
- 火の始末は速やかに行ってください(コンセントやガスの元栓の処置も忘れずに)。
- 乳幼児や病人、お年寄り、障がい者の安全を確保してください。
【スーパー・デパートの場合】
- バッグなどで頭を保護し、倒れやすいショーケースなどから身を離しましょう。
- 近くの丈夫な机などの下にもぐり込むか、柱や壁際に身を寄せましょう。
- 慌てて出口に殺到しないで、係員の指示に従ってください。避難は階段を使用しましょう。
- エレベーターが止まったら、中にある連絡電話を使って救出を待ちましょう。
【ビルの中の場合】
- 座ぶとんなどで頭を保護し、急いで机の下などに逃げてください。
- 本棚などの移動、転倒に注意してください。備品などがない廊下の方が安全です。
- 慌てず落ち着いた行動をとりましょう。外へ逃げるときは落下物などに注意してください。
【地下街の場合】
- 地下街は耐震構造になっているので、つぶれる心配はありません。出口も60m間隔で設置されているので、全ての出口がふさがれることはありません。壁面や太い柱に身を寄せて、係員の指示に従ってください。
- 停電になっても非常用照明灯がつきます。落ち着いて行動しましょう。
- 火災が発生したときは、ハンカチやタオルで鼻と口をおおい、体をかがめ、這うように壁づたいに逃げてください(逃げる方向は煙の流れていく方向)。
【劇場・ホールの場合】
- イスの間にしゃがみ、バッグなどで頭を保護しましょう。
- 慌てて出口に殺到しないで、係員の指示に従って外に出てください。
- 火災が発生したときは、ハンカチやタオルで鼻と口をおおい、体をかがめ、這うように壁づたいに逃げてください(逃げる方向は煙の流れていく方向)。
【人混みの中ではパニックに要注意】
災害時には恐怖と不安からパニック(混乱状態)や流言(デマ)が発生する恐れがあり、非常に危険な状態になる可能性があります。市区町村や警察・消防などから正しい情報を入手し、災害時のルールを守ることが大切です。
2 屋外にいるとき
【住宅街の場合】
- ブロック塀や石塀、電線などからすぐに離れて安全な場所へ避難しましょう。
- 窓ガラスの破片などが落ちてくることがあります。建物の周りには近づかずに広場などへ避難してください。
【商店街・ビル街の場合】
- その場に立ち止まらないで、頭をカバンなどで保護し、近くの空き地などへ避難してください。
- 間口の広い木造の建物や自動販売機、ブロック塀のそば、ビルの塀際などへは決して避難しないでください。
- 垂れ下がった電線には近づかないようにしましょう。
【電車などの車内の場合】
- 急停車をする場合があるので、つり革や手すりなどにしっかりつかまってください。
- 非常コックを開けて勝手に車外に出たり、窓から飛び出さないでください。
- 乗務員のアナウンスに従って、落ち着いて行動してください。
【海岸・がけ付近の場合】
- 速やかにその場から安全な場所に避難してください。
- 海岸の場合は、高台などに避難し、津波情報をよく聞きましょう(警報・注意報などが解除されるまで、絶対に海辺などの低地には近づかないでください)。
- がけを背にした家屋では、なるべくがけから離れた部屋を生活の中心にするようにしましょう。
【車を運転中の場合】
- 地震を感じたら、徐々に速度を落とし、道路の左側に寄せてエンジンを切ってください。
- 揺れがおさまるまで車外に出ないで、ラジオなどで地震情報を聞きましょう。
- 車を離れるときは必ずキーをつけたままにしてください。また、ドアもロックしないでください。
【地盤の液状化現象】
- 液状化現象とは、繰り返し起こる地震の震動によって、地下水と地中の砂が混ざり合い、地盤の強度がもろくなった結果、建物が基礎から崩れたり、沈下したりする現象です。
- 液状化が心配されるのは水分を多く含む砂質地盤で、河川の流域や埋め立て地などが要注意です。
3 わが家でも地震に備えましょう/家庭内から危険をなくしましょう
- 家具類や大型電化製品など、転倒の危険があるものは、できるだけ転倒防止策を施しておきましょう。
- 食器類やサイドボードなどのガラス戸が割れて飛散しないように、粘着テープや透明フィルムを貼っておきましょう。
- 家具の上などにガラス製の装飾品や重い物を置かないようにしましょう。またバルコニーの手すりに植木鉢などを置かないようにしましょう。
- 蛍光灯の破損防止のために、3点からヒモなどで固定しましょう。
- 乳幼児やお年寄り、病人などの部屋には転倒の危険がある背の高い家具などは置かないようにしましょう。
- 屋根雪は定期的に降ろしましょう。また、玄関前の雪片づけをまめに行い、常に出入り口を確保しておきましょう。
更新情報
2024年4月15日、ページ内「地震が発生したら」の内容を一部修正しました
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