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更新日:2022年4月25日
例年、腸管出血性大腸菌感染症は、気温の高い初夏から初秋にかけて多く発生しております。
しかし、気温の低い時期でも発生がみられることもありますので、季節を問わず、下記を参考に感染予防に努めましょう。
腸管出血性大腸菌O-157は、本来動物の腸管内に住む菌です。ほとんどのものは無害ですが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消化器症状や合併症を起こすことがあり、病原大腸菌とも呼ばれています。家畜や感染者の糞便を通じて汚染された食品や水(井戸水など)の摂取によって、人にも感染します。病原大腸菌の中には、毒素を産生し、出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。腸管出血性大腸菌は、いくつかに分類されており、代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で、そのほかに「O26」や「O111」などが知られています。
O-157は熱に弱く、75度以上で1分間以上加熱すれば死滅しますが、マイナス20度に冷凍しても死滅はしません。
腸管出血性大腸菌の感染では、全く症状がないものから軽い腹痛や下痢のみで終わるもの、さらには頻回の水様便、激しい腹痛、著しい血便とともに重篤な合併症を起こし、時には死に至るものまで様々な菌があります。しかし、多くの場合(感染の機会のあった者の約半数)は、おおよそ3~8日の潜伏期をおいて頻回の水様便で発病します。さらに激しい腹痛を伴い、まもなく著しい血便となることがありますが、これが出血性大腸炎です。発熱はあっても、多くは一過性です。これらの症状の有る者の6~7%の人が、下痢などの初発症状の数日から2週間以内(多くは5~7日後)に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症するといわれています。激しい腹痛と血便がある場合には、特に注意が必要です。
腸管出血性大腸菌に関するQ&A(外部サイトへリンク)(厚生労働省)
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