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更新日:2023年6月26日
令和5年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。
感染症発生動向調査において集計が開始された2003年以降、日本国内では患者の報告がなかったエムポックスですが、2022年7月に1例目の患者が確認され、2023年に入り患者の報告数が増加しています。
エムポックスはエムポックスウイルスによる感染症で、国内では感染症法上の4類感染症に指定されています。
主に中央アフリカから西アフリカにかけて流行していますが、2022年5月以降、従前のエムポックス流行国への海外渡航歴のないエムポックス患者が世界各地で報告されています。
通常6~13日(最大5~21日)
発熱、頭痛、リンパ節腫脹などの症状が0~5日程度継続し、発熱の1~3日後に発疹(顔面や四肢に多く出現し、徐々に隆起して水疱、膿疱、痂皮(かさぶた)となる)が出現します。
多くの場合2~4週間で自然軽快するものの、小児や、あるいは曝露の程度、患者の健康状態、合併症などにより重症化することがあります。
※2022年5月以降の欧米を中心とした流行では、従来の報告とは異なる臨床徴候が指摘されています。
・発熱やリンパ節腫脹などの前駆症状が見られない場合があること
・病変が局所(会陰部、肛門周囲や口腔など)に集中しており、全身性の発疹が見られない場合があること
・異なる段階の皮疹が同時に見られる場合があること
対症療法が行われます。多くの場合は、発症から2~4週間で回復します。
(例)
・感染した人や動物の皮膚の病変・体液・血液に触れた場合(性的接触を含む)
・患者と近くで対面し、長時間の飛沫にさらされた場合
・患者が使用した寝具等に触れた場合
エムポックスの患者との接触歴があり感染が疑われる場合は、電話で保健所にご相談ください。
エムポックスを疑う症状が見られた場合は、最寄りの医療機関に相談してください。
医療機関を受診する際には、マスクの着用や発疹部位をガーゼなどで覆うなどの対策を実施してください。
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更新情報
2023年6月26日、感染症法上の名所変更に伴い文章等を更新しました。
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