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更新日:2024年8月5日
手足口病は、口の中や手のひら、足の裏などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、例年、報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています。病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)で、その他コクサッキーウイルスAなどが原因になることもあります。
3~5日
感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足の裏や足の甲などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常ありません。
しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。(特に、EV71に感染した場合には、ほかのウイルスによる手足口病と比べて、中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いことが明らかとなっています)。
また、手足口病の典型的な症状がみられずに重症になることもありますので、注意が必要です。
なお、近年、コクサッキーウイルスA6感染により手足口病の症状が消失してから1か月以内に、一時的に手足の爪の脱落を伴う症例も報告されていますが、自然に治るとされています。手足口病にかかった子どもの経過を注意深く観察し、合併症に注意をする必要があります。
手足口病には有効なワクチンはなく、また、発症を予防する薬もありません。また、治った後も比較的長い期間、便の中にウイルスが排泄されますし、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合も考えられることから、日ごろからのしっかりとした手洗いが重要です。
更新情報
2024年8月5日、「手足口病とは」を更新しました。
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