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更新日:2020年8月31日
新型コロナウィルス感染症の感染拡大が心配される中、子どもたちは健康で安全な生活が送れているのでしょうか?今回から3回シリーズで、Withコロナ時代と子どもの権利について考えてみたいと思います。
1.2020年3月2日から、新型コロナウィルス感染症の感染拡大予防のため学校が臨時休校となりました。
この間、国立成育医療研究センターが全国の小・中・高等学校の児童生徒、1,292名を対象に行ったアンケート調査があります。
子どもたちが困っていることは何ですか?(複数回答)の質問に対し、「お友達に会えない(76%)」「学校に行けない(64%)」「外で遊べない(51%)」「勉強が心配(50%)」という結果でした。様々なメディアを通して学校教育への批判を目にすることがあります。もちろん、多くの裏付けを確認し情報を発信しているのでしょうから、そのような事実もあるのかも知れません。しかし、今回の調査から見えてくる子どもの声からは、「さりげない日常の中で子どもが学校に通学し、学校生活を送る中で友達と関わりながら遊んだり、学んだりするという当たり前のことを、子ども自身が望んでいる」ことが見えてきた結果だと考えることができます。日常の中でこれまで特に意識することはなかったかも知れませんが、これらの子どもの声から、あらためて、子ども自身が学校の意味を認識していることが見えてきたように思います。
2.さて、この声の内容ですが、青森市子どもの権利条例で大事にされている子どもの権利とも合致します。
条例第8条では、「豊かで健やかに生きるため、遊ぶこと、学ぶこと(後略)」が大事にされています。この権利は、子ども自身が自ら欲している権利なのです。
感染症予防対策は、どちらかというと我慢することが多くマイナスのイメージがあります。しかし、子どもの権利の視点で考えるとそうではないように思います。次回、この点について考えていきたいと思います。
続く…
子どもの権利擁護委員 小林 央美
※続きは次回号で掲載します。
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