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更新日:2020年3月31日

スタッフコラム[令和元年度第8号]

小林擁護委員が、3回にわたり子どもの成長を「子どもの権利条例」からひも解いてお届けするコラムの第3弾です。

「足踏みしたり、失敗したり・・・成長するって冒険かな?」③

 前回に引き続き、子どもの成長にとっての権利条例の意味を考えてみます。
第7条の【②自分らしく生きる権利】では、第1項に「自分の個性や他人との違いを認められ一人の人間として尊重されること」、第2項では「自分自身の夢や希望を持ち、可能性に挑戦すること」とあります。他者との比較や競争の中で子どもを見るのではないということや、大人の望むことにのみ引き寄せて成長を促すということのないように気を付けなければならないということかも知れません。
 第9条の【④意見を表明し参加する権利】では、第2項に「自分にとって重要な決定が行われる場合は、自分の意見を主張できること」とあります。子どもだからまだ難しいだろうと大人が勝手に決めつけるのではなく、発達段階を考慮しながらも、子どもの意見にきちんと耳を傾けることで、子ども自身が自分なりに自己の課題や進路に向き合う力を引き出すことができるということかもしれません。
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しかし、一方で社会の規範はしっかりと伝えていく必要があります。また、子ども自身の夢や希望といっても、まだまだ発達途上にある子どもには、大人から伝える必要のある情報もたくさんあることでしょう。成長につながる挑戦とは、無謀で無防備なものではないと思います。このように、子どもの権利の尊重と大人のかかわり方について考えてみると、よりよい成長を促すための子どもとのかかわりには、「絶妙なバランス」が要求されるようで、ずいぶんと難しく感じることもあります。
優れた教育実践(個別対応)の分析結果に共通していることがあります。「子どもの行為(行動)だけに目を向けるのではなく、その行為の背景にある子どもの思いに目を向けて教育している」のです。子どもの思いを理解するためには、子どもときちんと向き合って話を聴くことに徹しています。子どもが言葉で表現するのに時間がかかることがありますが根気よく待ちます。目を合わせて気持ちを通わせることです。行動だけをみてジャッジすることに終始するのではなく、子どもの思いをくみ取る努力が、子どもの権利を真に尊重することにつながるような気がします。
 

子どもの権利擁護委員 小林 央美

問合せ

所属課室:青森市福祉部子育て支援課

青森市新町一丁目3-7 駅前庁舎2階・3階

電話番号:017-734-5320

ファックス番号:017-763-5678

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