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更新日:2022年11月10日
子どもにどう伴走するか
前号までは、子どもを他者との比較の中で評価せず、一人一人を尊重し大事に思う大人が子どものそばにいることの意味を振り返って見ました。今号では、子どもが意見表明権を行使できることにどう伴走するかについて考えます。
大人の価値観が問われる
「スクールカースト」などという悲しい言葉があります。学校における子ども社会の上下関係を示しています。しかし、そのような学校ではなく、皆が公平に尊重される友達関係をつくっていける学校集団となり、笑顔で子どもたちが通学できることを願うところです。
スクールカーストは大人社会への警鐘
さて、スクールカーストのような関係は、友達を尊重するのではなく、他者を卑下するような気持ちや行為となって現れます。これは、子どもの世界だけではありません。マスコミに大人社会のハラスメントやいじめの記事が取り上げられることがあります。子どもは敏感に、ある意味で厳しく大人を見ています。子どもが意見表明できる人的環境となるには、大人自身の言動が問われているのではないでしょうか。
意見表明権の練習?
3回シリーズで、子どもの意見表明権について書いてきました。1回目に、「若者を信じるよ」というエピソードを載せました。それを書いたときには、大人が子どもを信じることの大切さを考えていましたが、今は、少し、思い直しています。それだけではいけないということです。子どもにとって心地よい関わりの先には、子どもが真に力をつけていけるような少し厳しい目線が必要だと感じています。
自分の言葉で解決に向けて取り組む
あの時の高校生さん・・次回、もし、何か同じような場面に遭遇したら、自分の言葉でしっかりと自分の窮状を説明してほしいと願います。今回の件であれば、後日、どのようにして料金を支払うことができるかを、運転手さんと相談してほしいと思うのです。
あの時、時間厳守のバスの運行ということを考えて、お金を渡してしまいましたが、もっと、丁寧に「事情を話すといいよ」という誘い水を提供するべきだったのではないかと少し、悔やんでいます。子どもにいつも教えられる事ばかりです。
子どもの権利擁護委員 小林 央美
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