グローバルメニュー サブメニュー
  • 文字サイズ変更・色合い変更
  • Foreign Language
  • 音声読み上げ

ホーム > 子ども・教育 > 子どもの権利 > 子どもの権利相談センター > スタッフコラム > スタッフコラム[令和元年度第4号]

ここから本文です。

更新日:2019年9月30日

スタッフコラム[令和元年度第4号]

絵本や昔話は、子どもと親の「コミュニケーションの玉手箱」です。関谷擁護委員が、4冊の印象深い絵本を紹介するコラムの第3弾です。

絵本の匂い!本のある風景!③

「親になるってどんなこと?」「親が子にできることは何でしょう?」と聞かれたらなんと答えるでしょうか。簡単なようで、なかなか難しい質問です。ある人は、生んで、育てて、学校に入れて、大人にすることだというでしょう。「親は子どもに何もできない。」と総括する人だっているかもしれません。親子の絆は深いように見えて、とても微妙で複雑です。いくら愛情と呼べるものがあったとしても、それが子どもに伝わるとは限りません。逆に、子どもの静かな孤独も、他者との葛藤も、先が見えない不安や絶望も、親が分かっているとは限りません。どれだけのことをしてあげられたのか分からないままに、時は刻々と過ぎ、やがて子は親の元から旅立っていきます。親は、胸の中で、届かない声援を送り、戦い傷ついた時には「いつでも帰っておいで!」とささやきます。

「絵本の匂い」の三話目は、内田鱗太郎の『おかあさんになるってどんなこと』(PHP研究所)です。主人公はうさぎの女の子ミミちゃんと友達のターくん。二人はお母さんから離れて遊び出します。そのミミちゃんが、きょうはぬいぐるみのお母さんになるのとターくんにいいます。するとターくんは尋ねます。「おかあさんになるって…どんなこと」。ミミちゃんは、春の野原の中で一生懸命考えました。「こどもの名前を呼ぶことよ」「それから、こどもと手をつなぐこと」そしてミミちゃんは、こどもが熱を出して懸命に看病するお母さんになりきって答えます。「おかあさんになるってことは…、心配しておもわずぎゅっとだきしめて、おもわずなみだがでることよ」と。やがて、二人はお母さんに呼ばれて戻っていき、それから、お母さんに「ぎゅっと」抱っこされたのでした。
 03
作者は、継母との確執、暴力、自殺未遂があって、その継母を許せた時、初めて母と子の物語を書くことができたといいます。そこで生まれた言葉が『おもわずぎゅっとだきしめて、おもわずなみだがでることよ…』

続く…

子どもの権利擁護委員 関谷 道夫

※続きは次回号で掲載します。

問合せ

所属課室:青森市福祉部子育て支援課

青森市新町一丁目3-7 駅前庁舎2階・3階

電話番号:017-734-5320

ファックス番号:017-763-5678

より良いウェブサイトにするために皆さんのご意見をお聞かせください。

このページの内容は分かりやすかったですか?

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?