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更新日:2020年9月23日

スタッフコラム【令和2年度第5号】

Withコロナ時代と子どもの権利②
 ~子ども自身が「知りたいと思う時」こそ学びのチャンス~

1.新型コロナウィルス感染症の感染拡大は、今なお、心配される状況にあります。この状況の中、国立成育医
 療研究センターが1,292名の児童生徒を対象に、新型コロナウィルス感染症による子どもへの心身への影響
 について行った調査があります。その結果の一部を紹介します。『子どもたちが相談したいこと(複数回
 答)』で最も多かったのは「コロナにかからない方法(46%)」でした。次いで、「学校・勉強のこと
 (44%)」「お友達のこと(27%)」「自分の体や心のこと(23%)」「家族のこと(19%)」でした。
 学び(学習)が最も効果を上げるのは、子ども自身の中に「学びの欲求」」が存在する時です。つまり、子
 どもが主体的に学ぶ時です。もっと平たい言い方をすると「やる気」がある時です。

2.学校は集団で学習したり生活したりする場なので、ひとたび感染症が発生すると集団感染の危険性がありま
 す。そこで、予防のために学校が臨時休校等の措置を取ったのです。この20年ぐらいの間で、学校で「その
 当時」の新しい感染症として危機感を持って対応したものにエイズやO-157、新型インフルエンザがあり
 ます。そのたびに健康教育が行われ、子どもたちはその感染症の理解を深め予防する力を身に付けたと思い
 ます。今回のコロナウィルス感染症では、「学校の新しい生活様式」ということで、「三密(密閉・密集・
 密接)」を回避する行動や感染症予防の基本的な行動(手洗い・適切なマスクの着用・換気)、抵抗力を高
 めるための生活(睡眠・適度な運動・バランスの取れた食事)」について学ぶことが重要です。ただし、そ
 の行動を子ども自身が主体的に行うことができるように、発達段階に合わせて、その医学的(科学的)根拠
 を理解し行動化を促すことが必要です。子ども自身が相談したいという内容の第一に「コロナウィルスにか
 からない方法」があげられていました。

3.子どもの権利条例第8条では、「豊かで健やかに生きるため、学ぶこと(後略)」が保障されています。こ
 の機会に子どもたちの学びたい思いを大事に、大人が一緒に新型コロナウィルス感染症について学びあい、
 協力してこの危機を乗り切りたいものです。
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 続く…


 子どもの権利擁護委員 小林 央美

 ※続きは次回号で掲載します。

問合せ

所属課室:青森市福祉部子育て支援課

青森市新町一丁目3-7 駅前庁舎2階・3階

電話番号:017-734-5320

ファックス番号:017-763-5678

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